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よくある流れ
エアーズシー証券をかたる詐称勧誘では、SNSや投資グループ、DM、チャットアプリで投資話に誘われ、途中で「登録済みの証券会社」「日本証券業協会加入」「関東財務局長(金商)第33号」などの表示を見せられることがあります。その後、偽のLINEアカウント、偽サイト、偽アプリ、チャット内の入金案内へ進む流れです。
本当に注意したいのは、表示されている登録情報そのものではなく、その登録情報を使って誘導している相手が誰かです。偽サイト側は、正規会社の商号や登録番号を画面に入れることで信用させようとします。つまり、画面に登録番号があることは確認の入口であって、安全の証明ではありません。
SNS接触から偽アカウント、偽サイト、入金要求、出金トラブルへ進む流れに注意してください。
関東財務局の公表内容
関東財務局は、無登録で金融商品取引業等を行う者として「不詳(エアーズシー証券株式会社の商号等を詐称)」を公表しています。公表日は令和7年5月28日です。
同公表では、所在地または住所は不詳、内容はSNS上で金融商品取引業を行う旨を表示していたものとされています。また、備考として、当該業者がエアーズシー証券株式会社の商号、登録番号、日本証券業協会加入表示等を詐称していたとされています。
ここで重要なのは、正規のエアーズシー証券株式会社を問題視する話ではないことです。問題は、正規会社の商号等を使い、正規会社に見せかけて接触してくる第三者です。
正規会社の注意喚起
エアーズシー証券株式会社の公式注意喚起でも、同社の会社概要等を悪用した偽のLINEアカウントや偽のWebページに誘導される事例が説明されています。正規会社は、同社を装った投資勧誘や取引に注意するよう呼びかけています。
正規会社の名称、所在地、登録番号、加入協会が一致しているように見える場合でも、SNSアカウント、LINEアカウント、アプリ、送金先、URLが公式のものとは限りません。公式サイトに掲載されている連絡先から確認し、チャットで送られたリンクだけで判断しないことが大切です。
登録番号表示だけで信用しない理由
金融商品取引業者の登録番号は、金融庁の登録一覧などで確認できます。しかし、登録番号は誰でも画面上に書けてしまいます。偽サイトが正規会社の登録番号をそのまま転載している場合、検索すると正規会社の情報が出てくるため、かえって信用してしまいやすくなります。
確認すべきなのは、登録番号そのものだけではありません。公式サイトのURL、公式連絡先、実際にやり取りしている担当者、口座開設ページ、入金先口座、出金ルール、アプリの入手元が、正規会社の案内と一致しているかです。ひとつでもSNS内だけ、チャット内だけ、別ドメインだけで完結しているなら慎重に見てください。
危険サイン
登録番号や加入協会名を見せながら、出金の前に追加費用を求める場合は危険です。税金、保証金、認証費用、AML審査費用、口座凍結解除費用、信用回復費用など、名前を変えて何度も支払いを求められることがあります。
公式URLとの不一致、個人口座、追加費用、書類要求、チャット限定対応は危険サインです。
偽サイトや偽アプリに誘導された場合の見方
偽サイトは、ログイン画面、残高画面、利益グラフ、取引履歴、本人確認画面などを整えて、本物の取引環境のように見せることがあります。画面上で利益が増えていても、実際に正規会社で口座が開設されているとは限りません。
特に、公式サイトからたどれないログインページ、検索で出てこないドメイン、文字列が少し違うURL、アプリストア外のインストール、チャットでだけ配布されるアプリには注意してください。入金先が個人名義、収納代行らしき別会社名義、暗号資産ウォレットの場合も、追加送金前に立ち止まるべきです。
すでに入金してしまった場合の対処
すでに入金してしまった場合でも、追加送金は止めてください。「今払えば出金できる」「最後の確認費用」「税金を払えば全額戻る」と言われても、支払いが増えるだけの可能性があります。
保存するものは、勧誘してきたSNSアカウント、プロフィール、グループ名、担当者名、URL、ログイン画面、残高画面、出金拒否画面、追加費用の請求画面、チャット履歴、銀行振込控え、暗号資産のTXID、ウォレットアドレスです。本人確認書類を送ってしまった場合は、送付日時、送付先、書類の種類も控えてください。
URL、勧誘画面、送金履歴、出金拒否画面を消す前に保存してください。
本人確認書類を送ってしまった場合
免許証、マイナンバーカード、パスポート、健康保険証、銀行カード画像などを送ってしまった場合、投資被害とは別に個人情報悪用のリスクも考える必要があります。相手が追加で別の書類、顔写真、動画、カード情報を求めてきても、送付を止めてください。
送った書類の種類、送付先アカウント、送信日時、やり取りの画面を保存し、必要に応じて警察相談専用電話、消費生活センター、利用している金融機関、カード会社などへ相談してください。パスワードの使い回しがある場合は、関連サービスのパスワード変更や二段階認証の設定も検討しましょう。
相談前チェックリスト
相談先へ説明するときは、「登録業者名を見せられた」だけではなく、どのURLへ誘導され、誰とやり取りし、どこへ送金したかを時系列で整理すると伝わりやすくなります。
追加送金停止、画面保存、URL整理、送金先記録、書類提出メモをまとめてから相談しましょう。
調査会社に相談する意味
調査会社は、警察や弁護士の代わりに返金交渉を行う機関ではありません。また、返金や犯人特定を保証するものでもありません。
一方で、正規会社情報と詐称勧誘の違い、URL、SNSアカウント、送金先、チャット履歴、本人確認書類の提出状況を整理することで、公的窓口や専門家へ相談する際の説明資料を作りやすくなります。暗号資産送金が絡む場合は、TXIDやウォレットアドレスを早めに整理しておくことが大切です。
よくある質問
エアーズシー証券株式会社自体が詐欺なのですか?
いいえ。この記事で注意しているのは、正規のエアーズシー証券株式会社そのものではなく、同社の商号、登録番号、日本証券業協会加入表示などをかたる偽サイトやなりすまし勧誘です。正規会社と詐称勧誘は分けて確認してください。
登録番号が表示されていれば安全ですか?
安全とは限りません。登録番号は画面上に転載できます。金融庁の登録一覧で正規会社を確認したうえで、実際にやり取りしているURL、連絡先、アプリ、入金先が正規会社の公式案内と一致するか確認してください。
出金のための税金や保証金を払うべきですか?
相手指定の口座やウォレットへ急いで支払うべきではありません。支払えば出金できるという保証はなく、追加請求が続くおそれがあります。支払い前に証拠を保存し、公的窓口や専門家へ相談してください。
本人確認書類を送ってしまいました。何をすればよいですか?
追加提出を止め、送った書類の種類、送付先、送付日時、チャット履歴を保存してください。必要に応じて警察、消費生活センター、金融機関、カード会社へ相談し、関連サービスのパスワード変更や二段階認証も検討しましょう。
まとめ
エアーズシー証券をかたる偽サイト・詐称勧誘で重要なのは、登録番号や加入協会表示の有無だけで判断しないことです。関東財務局は、エアーズシー証券株式会社の商号等を詐称する無登録業者を公表しており、正規会社も偽LINEアカウントや偽Webページへの注意を呼びかけています。
SNSやチャットで誘導され、偽サイト、偽アプリ、追加費用請求、個人口座や暗号資産ウォレットへの送金、本人確認書類の提出を求められている場合は、追加送金を止めて証拠を保存してください。そのうえで、正規会社の公式情報、公的機関の注意喚起、警察や消費生活センター、専門家への相談につなげましょう。
参考情報
- 関東財務局 無登録で金融商品取引業等を行う者について(エアーズシー証券株式会社の商号等を詐称)
- エアーズシー証券株式会社 当社を装った投資勧誘等にご注意ください(PDF)
- 金融庁 無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について
- 金融庁 金融商品取引業者登録一覧
- 金融庁 SNS・マッチングアプリ等で知り合った者からの投資勧誘等にご注意ください
- 警察庁 SOS47 SNS型投資詐欺
- 国民生活センター
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